外構工事も終わり

先月半ばに引き渡しを終えた、佐野の家の外構工事が完了しました。コンクリートと木製の塀や、緑の芝生がまぶしい庭が出来上がりました。


引き渡しの日

「佐野の家」が一部の外構工事を残し、引き渡しの日を迎えました。工期ぎりぎりまでの工事となりお施主さまにはご迷惑お掛けしました。また暑い最中、工事にかかわって下さった職方の皆さま、ありがとうございました。

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家具工事

部屋の用途や目的に合わせた作り付けの家具が納まりました。

枕木を再利用

長く続く通り庭に枕木を再利用し、ボイドなスペースに意味を持たせています。

外観が少しづつ

外部の足場が撤去され、少し外観が現れ始めました。

にじむ光


手仕事

0.35ミリの薄い鋼板を手仕事で折り、外観を覆っています。

梅雨まえに。

やっと屋根が葺き終わりました。

架構と光


内部からの見上げ。梁と垂木の間から光が漏れます。少しずつ仕上がってきました。

垂木に囲まれた空間です

2階は垂木に囲まれた、大きな屋根裏のスペースになっています。

トキノスミカ/時の住処

「家」の原点を「時」を過ごす場所と定め、暮らしの中の「時」の尺度「時間」・「季節」・「歳月」の変化や移ろいを写し出し、顕在化させることを住宅の理想と考えます。

□時間「光の変化」
光が時を告げる
明るい場所や暗い場所の計画、光の変化
□季節「四季の移ろい」
身近にある小さな自然を計画する
□歳月「環境の変化」
家族環境や設備施設の変化に対応する丈夫で自由度のある骨組みの計画(変化を許容する骨組み)

佐野の家 T邸 トキノスミカ/時の住処


site: 場所
計画地は栃木県南部の古い宿場町の面影や昭和の佇まいが残る旧市内の一画。敷地周辺はJRの駅や市役所などのある駅前の地域であり、銀行の駐車場と商店などに隣接している。敷地は約間口約13m奥行約45m、南側を一部欠いた形状をしており、南北にそれぞれ5m.12mの道路に接している。


request: 主な設計の要望
家族構成は夫婦+子供2人と両親との2世帯住宅。 グランドピアノの置けるゆったりとしたリビングと夫婦共に生活と趣味が両立できるスペースの確立。広い敷地を活かした建物と外部空間とのつながりの配慮。車2台のインナーガレージなど


study-1: 敷地から
敷地の南北共に道路に接しているため、東側に南北を繋ぐ通り庭のような外部空間を設け、アプローチを兼ねた路地空間を創出する。また西側隣地の駐車場が夜間も稼働しているため西面を極力閉じる計画の方が望ましいと判断した。南には敷地を残し、家庭菜園が出来る庭としてまた将来の増築スペースを配慮した建物配置としている。


study-2: 規模、イメージ
設計当初施主が希望されている部屋やスペースを組み立てていくと、2世帯住居とはいえかなりの大きな家となった。常時4人が暮らす場所としてスケールアウトしないか、生活の場としてリアリティーを感じられるサイズに近づけるため、平面、断面ともに贅肉のそぎ落としが必要であった。建物のイメージは、2世帯住居であることや、インナーガレージや趣味のスペースなど、生活の周辺にある物や行為を屋根の下に等価に、すっぽり覆う納屋のような建物を施主との度重なる対話の中で自然に連想するようになった。


study-3: ボリュームの検討
外観からは小さく見え、中に入ると広がりと開放感が得られるボリュームを検討し、軒高を抑えた1.5階程の簡素な切り妻の断面形とした。2階は大きな小屋組の屋根裏のような空間をイメージし、梁隙間にできた吹抜けにより上下階をつなぎ、天井裏などの境界も必要最低限とすることにより、大きな家ではあるが家族が互いに気配を感じながら、ひとつの空間を共有するという、住まいの原点に近づけたいと考えている。


study-4: システム
「骨・皮・光」
内部は木造の小屋組や架構などの「骨」を空間に露呈させることを考えている。そして架構の隙間に光庭や天窓の「光」を配置し空間に序列を生み、プランやスペースに必然性を与える試みを行なっている。屋根と外壁については合板、断熱材、金属板による薄い覆い「皮」として独立した表現となるよう計画している。
空間を「骨」「皮」「光」というプリミティブな要素に還元し構成することにより、歳月を超える簡素で力強い「住処」につながるのではないかと考えている。

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