真壁伝承館の見学

年の瀬の迫る28日に茨城県桜川市の真壁伝承館を訪ねた。施設は市の図書館、ホール、資料館の他、料理室や音楽室などさまざまな目的で市民が使用できるコンプレックスである。重伝建地区に位置する施設のデザインは、サンプリング、アンセンブリーという手法がとられ、周辺の町並みを抽象化した美しい形態の中に、複雑なプログラムがぎっしりと正確にまとめられている。地場のみかげ石を多様化したランドスケープのデザインも相まり、逆説的に言えば、街全体がこの施設の敷地であるかのような地域、歴史への広がりを強く感じさせると共に、新しい公共施設のあり方を示唆していると感じた。(設計:設計組織ADH、2012年の建築学会賞作品)
 

  • 2012.12.29 Saturday
  • art

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